ピースサインの写真から「指紋」盗み取られた場合の罰則は?

ピースサインの写真から「指紋」盗み取ることが可能ということが話題になっていますが、実際盗み取られた場合どうなるのでしょうか。弁護士によると「SNSに掲載された画像から指紋情報を抜き取ることを処罰する規定はないので、刑法に違反する行為、すなわち犯罪にはなりません。ちなみに、クレジットカード等から不正に電磁的記録を取得する、いわゆるスキミングは刑法163条の2ないし5によって処罰されますが、指紋情報は電磁的記録にあたるとしても、同法にいう『クレジットカードその他の代金又は料金の支払用のカードを構成するもの』には該当しないので、同法の罪には問われません。ただし、取得した他人の指紋情報を不正に使用して、ネットワークに接続されている端末にアクセスすれば、不正アクセス禁止法違反(3年以下の懲役又は100万円以下の罰金)の罪に問われます」ということです。では民事上の責任はどうなるのでしょうか。「民法上、指紋情報は個人のプライバシー情報にあたりますから、他人の指紋情報を不正に取得した相手に対しては、損害賠償請求や、使用の差し止めを請求することができます。指紋や目の虹彩などの情報を生体情報といいます。生体情報は、鍵やカードを持ち歩いたり、パスワードを記憶したりしなくて済むなど便利な反面、盗まれても変更できないという短所があります。今後生体情報が認証手段として普及するときには、厳格な管理の仕組みが不可欠になるでしょう」ということです。

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