アップルの切り札となるHomeKit

HomePodの直接の競争相手となるAmazon echoが人気である大きな理由は、搭載されている音声認識システムAlexaに対して、他の企業も「スキル」という機能拡張を作れることです。これらの「スキル」は開発者であれば簡単に作成し、自社の製品やサービスを直結することが可能です。たとえば「アレクサ、ダイソンで空気をきれいにして」と声を発するだけでダイソンの空気清浄機を起動することや、「ニュースを読み上げて」というコマンドで指定したニュース番組からの情報を受け取る、といったように、膨大な選択肢がすでに用意されているのです。話題になっているスキルのひとつは、スターバックス・コーヒーが提供を開始したもの、「アレクサ、スターバックスでいつものコーヒをお願い」とコマンドを発するだけで、最寄りの店への注文が送信され、あとで店舗でピックアップできるのです。これに対抗する機能をアップルが開発中していないとは考えにくいでし。その際、アップルの切り札となるであろう規格が、すでに照明器具、暖房機器、セキュリティーカメラなどといったデバイスをiPhoneから操作することを可能したIoT規格のHomeKitなのです。HomeKitはiPhoneなどのiOSデバイスからも操作できるため、外出中に自宅の様子を監視する、玄関にやってきた来客と会話することもできるようになるはずです。

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